2018年 2月 の投稿一覧

下痢?腸粘液?粘液便は違いがあるの?

これは下痢?それとも腸粘液?

下痢と腸粘液の違いがわからない…という悩みをよく見かけます。
確かに、腸粘液が付着した粘液便というものがあり、とてもわかり辛いでしょう。
そこで、下痢と腸粘液の見分け方、そして、粘液便の色についてのお話です。

下痢と腸粘液

そもそも粘膜便は、便に粘液が付着している状態の便です。

そして、腸粘液そのものは、便通異常が見られなくとも、
便通をスムーズに行うために腸から分泌されているもので、
透明や白っぽい腸粘液が少量付いている程度であれば、心配はないといわれています。

しかし、下痢という症状によって、本来、
便に付着して出てくるはずの腸粘液が”腸内に置いてけぼり”の状態が続いてしまうと、
後に、腸粘液のみが排泄されることがあります。

割と綺麗に腸粘液のみが排泄された場合は判断をしやすいのですが、
中には便などが混ざった状態の腸粘液があるため、
下痢のような・・・?腸粘液のような・・・?と、判断が難しくなるのです。

便がそれほど含まれていない状態で、透明や白のゼリー状のものが出たのであれば、
ほぼ「腸粘液が出た」と捉えても良いでしょう。

腸粘液が続いたら

少量の腸粘液、粘液便が一時的に出ただけなら、
それは健康な人の体にも見受けられることで、通常であれば、
しばらくすると症状が治まるため、心配はないといわれています。

ただ、長期にわたって過剰に続くようであれば、まず考えられるのは”過敏性腸症候群”です。

原因はストレスなどの心因性によるものだといわれ、
“最近三ヶ月間、月に3日以上にわたり腹痛や腹部の不快感が繰り返し起こる…”
といったことが、診断基準の一部にあります。

赤い腸粘液・粘液便

もしも赤い腸粘液や粘液便が出た場合、”潰瘍性大腸炎”などの可能性も出てきます。

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜が炎症を起こし、びらん(ただれ)や傷ができる疾患です。

下痢、発熱、腹痛、そして”粘血便”が主症状とされています。

粘血便とは、血が混ざって赤くなった腸粘液が付着した便です。

粘血便を伴う疾患には、潰瘍性大腸炎と同じく炎症性の腸疾患に分類される”クローン病”、
そして、赤痢菌という菌が口から体内に入ることによって感染する”赤痢”などがあげられます。

また、過去に放射線療法を受けた人に時折発症するといわれる、
放射性腸炎の症状にも、粘血便が見られるようです。

ピンクや緑の腸粘液・粘液便

まれに、緑色の腸粘液や粘液便が出るという人がいます。

大体の原因は、胆汁に含まれているビリルビンという色素が大腸の外で酸化して、
緑色の粘液として出てくることにより見られるものです。

白や透明の粘液便と同じように、さほど心配するものではないといわれていますが、
中には例外もあるようなので、受診をした方が良いかもしれません。

そして、ピンクの腸粘液や粘液便は、切れ痔など、主に肛門の傷によるものが多いようです。

しかし、度合いによっては治療が必要な疾患が引き起こされている可能性もあります。

いずれにせよ、受診は視野に入れた方が良さそうです。

おわりに

腸粘液が出たり、腸粘液が付着していたからと言って、
必ずしも何かの病気だというわけではありません。

ですが、連日にわたって腸粘液や粘液便が出たり、
粘血便という症状が現れたときは、受診をおすすめします。

また、どうしても下痢か腸粘液かを判断できないときにも、
やはりしっかりと診てもらうことが先決です。

受診によって診断を受けることはもちろん、
不安な症状が続くことで症状が悪化してしまうのを、できる限り防ぐためでもあります。

腹の調子が悪くて腸が痛いと感じる。その4つの原因

下痢で腸が痛い4つの原因

下痢をしていて、さらに左下腹部に痛みを感じる…
というときは、腸が「痛いのはここだ」と知らせているからかもしれません。

身近なもので『下痢で腸が痛い4つの原因』を一般的に多いものから順にあげています。

原因1:過敏性腸症候群

近年増加しているのが過敏性腸症候群です。

原因は主に自律神経失調によるものだと考えられており、
特にストレスや性格の影響が大きいといわれています。

心の状態によるものの場合、公共の場や緊張状態に置かれたときなどに発症しやすく、
倦怠感や動悸、ほてり、頭痛、息切れ、腹痛、そして下痢という症状にかわり、
中には慢性化してしまう人もいるそうです。

腹痛と便通異常が主な症状で、お腹の張りや下痢などを伴うことがあります。

原因2:感染性腸炎

感染性腸炎は、細菌、ウイルス、寄生虫など、
微生物が原因となって引き起こされる、腸の疾患をひとくくりにしたものです。

細菌性のものでいうと、サルモネラ菌やO-157など、
ウイルス性のものではノロ、ロタ、アデノウイルスなどがあり、細菌性は主に夏、
そしてウイルス性は主に冬の時期にそれぞれの発症が多いといわれています。

症状を引き起こす細菌やウイルスの種類、
患者となる人の体によって症状の現れ方はさまざまですが、
倦怠感や頭痛から始まり、発熱、下痢、嘔吐などが、
腸が痛いことと、ほぼ同時に起こることが多いようです。

原因3:薬物性腸炎

薬剤の投与によって腸に炎症を引き起こし、
腸の痛みや下痢、下血などを生じる疾患が薬物性腸炎といわれるものです。

薬の中でも抗生剤の投与が原因となった発症例が最も多いといわれており、、
抗生剤によるものは抗生剤起因性腸炎と呼ばれ、
さらに、偽膜性(ぎまくせい)と出血性の2つに大きく分けられます。

偽膜とは、炎症を起こしている所から出たうみなどが乾き、
“偽の膜”となっている状態です。

偽膜性腸炎は比較的高い年齢層に多くみられ、
出血性腸炎は若年者に多い疾患だといわれています。

原因4:潰瘍性大腸炎の可能性

年々増加傾向にあり、20代~30代の若年成人に発症することが多いらしく、
粘血便、下痢、腹痛、発熱などが主な症状といわれていますが、ひどくなると、
貧血や体重減少といった全身症状がみられるようです。

遺伝的素因や食生活、腸内細菌の状態などが複雑に絡み合っている疾患のようで、
すべてが明らかになっていないことから、特定疾患の1つに指定されています。

特定疾患に指定される基準はさまざまですが、潰瘍性大腸炎のように、
原因が明らかになっておらず調査研究がおし進められている状況にある疾患などが、
これに指定されます。

腸が痛い原因は他にも

これらのほかにも、下痢と腸の痛みを伴う疾患には、
大腸がん、放射性腸炎、クローン病、腸結核、肛門疾患などがあります。

「日頃から慢性的に腸が痛い」あるいは「急に痛くなった」
といった症状の現れ方とともに、
下痢以外の症状にも、できるだけ目を向けてみましょう。

特に、体重減少や継続的な倦怠感、下血(血が混ざった便)などの症状が現れた場合は、
速やかな治療を必要とする病気が隠れている可能性も考えられます。

大腸がんや腸結核にも、体重減少や倦怠感は共通してみられる症状です。

自己判断で解決するのではなく、不安な症状が続くようであれば迷わず医療機関へ受診しましょう。

おわりのヒトコト

もちろん、状況を医師に上手く説明できると良いのですが、
疾患名を見極めるための重要な情報の1つとして、
“症状が現れる前の行動”を聞かれるケースがあります。

やはり、食事面などの生活自体に、日頃から関心を高めておくことが大切です。

タバコを吸うと腹が・・・考えられる3つの原因とは?

タバコを吸うと下痢をする理由について

タバコがどのようにして下痢に関わっているのか、
まだ全ては明らかになっていません。

しかし、”タバコを吸うと下痢をする”
と感じている人が少なからずいるのは確かであり、
消化器系・循環器系の不調に
タバコが関係していることも事実のようです。

1.タバコの血管と循環機能への影響

タバコは血管を縮める作用
(血管収縮:けっかんしゅうしゅく)があり、
血の流れを悪くするということが判明しています。

そして、排泄に関わる腎臓や肝臓といった循環器にまで、
影響を及ぼすとも推測されているそうです。

一見、循環器系と下痢には接点が無いように思われますが、
腎臓や肝臓は、体の老廃物を処理し、
排泄に至るまでの重要な役割を果たしています。

老廃物とは、血液の中を漂う”いらないもの”です。

健康な便として排泄されるはずだったものが、
循環器の機能が低下することにより、
老廃物を回収・調整することができず、
軟便や下痢となって排泄されてしまう例があるそうです。

また、血の流れに関係があるといわれている狭心症
(きょうしんしょう)は、病気の前ぶれとして、
腹痛や下痢などの症状がみられることがあります。

膵癌(すいがん)もまた、下痢を伴うことがあり、
喫煙が指摘されている病気の1つです。

2.タバコは自律神経を刺激する

タバコを吸っている人の中には、
「ストレス解消で吸っている」という人もいます。

確かに、タバコを吸っている人にとっては、
ホッと一息つきたいときに、タバコは必需品でしょう。

しかし、主に感情をコントロールしている自律神経は、
タバコを吸ったときの血管収縮により、
ストレスを受けつつ、刺激されています。

タバコがストレス発散になっているという感覚は、
一種の幻覚症状のようなもの。だそうです。

自律神経のバランスが乱れると、胃や腸に不調が現れる病気、
例えば、過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)
などに繋がる恐れが出てきます。

過敏性腸症候群は現代病の1つだともいわれ、
ストレスが主因だと考えられているものです。

そして、その過敏性腸症候群の主な症状に、
下痢があげられます。

タバコを吸ったあと下痢になったと感じた場合、
ストレスとタバコ、そのほかのストレス要素が重なり、
過敏性腸症候群が引き起こされた…とも考えられます。

3.タバコは胃の働きに影響を及ぼす

内臓などの内側を覆っている組織を粘膜(ねんまく)
といいますが、タバコは胃の粘膜にも影響を及ぼし、
胃の働きを低下させるといわれています。

胃の粘膜に張り巡らされている毛細血管を収縮させ、
消化までの道のりを妨げるのだそうです。

また、タバコの成分によって、胃の損傷を最小限に抑えている
「細胞の増殖”が妨げられている」と、
とある研究により報告されています。

胃は運ばれてきた食べものを、
消化しやすい状態に変える場所です。

タバコを吸うことによって胃の働きが鈍り、
胃を守るために欠かせない細胞の減少が、
消化不良へと繋がるのでしょう。
消化不良=下痢になりやすいという事ですね。

タバコを止められないあなたへ

これらのことから、タバコが下痢に直結していないとしても、
“喫煙は下痢に繋がる可能性がある”ということはわかります。

喫煙が日常化している人にとって、
自力でタバコを辞めるというのは、辛く、難しいことです。

とはいえ、これからもタバコを吸うたび下痢になってしまう…
というのも辛いでしょう。

少しお金はかかりますが、禁煙外来という方法もあります。

病院代が勿体ない…と感じるか、たばこ代が勿体ない。
と感じるかは人それぞれですが、何かの助けを借りることも、
タバコをやめる手段のうちの1つではないでしょうか。